- 2023/07/11
- 夕涼み会などの行事の簡素化について
平素よりお世話になっております。
保護者の方から、夕涼み会を以前のお泊まり保育に変更の希望など、行事をコロナ禍の前の状況まで完全に戻していただきたい、とのご意見をいただきました。
園としましても、出来る限り行事をコロナ禍前まで戻したい、と思っているのですが、様々な事情があり、完全に元に戻すのは難しい状況です。その事情をご説明したいと思います。
幼稚園の先生だけに限らず、保育園、小学校、中学校、高校の先生たちの労働環境は非常に厳しく、いわゆる「ブラック企業」と呼ばれるような状況でした。そのため、先生になろうとする学生が減少し、先生不足と呼ばれる異常事態が10年以上続いています。
文部科学省より3年前から、先生たちの労働環境の改善を強く推し進めるように、との通達をいただいており、時間外労働を先生たちに強いることは避けなくてはいけない現状にあります。お泊り保育となりますと一晩中先生たちが子どもたちの様子を見守ることになり、負担が大変大きいです。
また、昔と比べて子どもたちも環境に慣れる能力が低く、子どもたちの中には自分の家でない場所で夜を過ごすことにストレスを感じる子が以前より多いを思われます。また近年の夏の異常な高温により、体調を崩す子どもも以前より多いです。
園長である私自身も、園児の時はお泊まり保育が楽しい思い出としてあるのですが、時代が変わったことにより行事もその時代に沿って変化をしていかなくてはならない状況にあると感じております。
ただ、子どもたちには楽しい思い出を作ってあげたい、との気持ちは園長をはじめ、全ての先生たちが強く思っていることです。今年の夕涼み会から新しい活動を増やしていきたいと思っております。お泊まり保育であった花火の代わりに夕涼み会の最後に行う予定である「風船とばし」など、毎年の行事を出来る範囲でパワーアップさせていこうと思っております。
今年度の夕涼み会は午後12時より午後18時まで行い、以前よりも内容が充実しております。保護者の方々におかれましては、何卒、ご理解ご協力を宜しくお願い致します。